数年前まで、Spatialはブラウザで3Dのアートギャラリーを作れる場所として、とても有名でした。とくにNFTブームのころは、アーティストやコレクターのバーチャルショールームであふれていました。「spatial.io closing」や「Spatialは終了するの?」と検索してここに来た方のために、2026年10月6日時点の要点をまとめます。

  • Spatialは2026年7月27日にクリエイター向けサービスを終了しました。 5月28日の投稿で、Freeプランと Proプランを終了し、「それらのプランでの3Dワールドのホスティングを停止する」と発表していました。
  • アップロードされたファイルは削除されることになりました。 期限のあとファイルは「サーバーから完全に削除される」とされていました。元のファイルのダウンロードリンクは事前にメールで送られましたが、完成したワールドを書き出す方法はありませんでした。
  • 残るのはEnterpriseとEducationだけです。 「Enterpriseのお客様には何も変わりません」とのこと。料金ページは企業向けページに転送されるようになり、会社はゲームスタジオに力を移しています。

Spatialにギャラリーがあったなら、それはもうありません。このガイドでは、どこに作り直すか、そして二度と失わないためにどう選ぶかを考えます。

今日の午後にはこんな部屋を公開できます。

Hiroshige — Selected Works | Utagawa Hiroshige · Curated by Xibit360 · Xibit360

Spatialがクリエイター向けホスティングをやめた理由

Spatial自身の説明は費用でした。「誰でも入れるマルチプレイヤーの3Dワールドをホストし、規模を広げる費用が大きく膨らんだ」。複数人が同時に入れるワールドは運営費が高く、無料プランは、すべての来場者をリアルタイムでつなぐサーバー代をまかなっていたことになります。

これが初めてではありません。Mozilla Hubsは2024年に終了し、Artstepsではもう展示を編集できません。そのたびに、何かを作ったアーティストは作品を作り直すか、移すしかありませんでした。

終了前のSpatialの料金

参考までに、Spatialが最後に公開していた料金表(2026年5月18日のアーカイブ)では、Freeプランは同時に5人まで・1スペース500MB、有料のPersonalプラン(終了告知では「Pro」と呼ばれていたもの)は月20ドルで「非商用利用のみ」でした。自分のサイトへスペースを埋め込む機能はEnterprise限定でした。

次のバーチャルギャラリーで確かめたいこと

Spatialから学べるのは、機能よりも時間がたったとき作品がどうなるかのほうです。作り直す前に4つ確かめましょう。

  1. 無料で公開できるか。それとも公開し続けるために毎月払うのか。 サブスクでは、ギャラリーは払い続けている間しか存在しません。
  2. 支払いをやめたらどうなるか。 答えはトップページではなく、そのサービスのFAQで探しましょう。
  3. 高額なリアルタイムのサーバーに頼っていないか。 来場者がひとりで歩くギャラリーは、マルチプレイヤーのワールドよりずっと安く公開し続けられます。
  4. 作品がきれいに見えるか。 画像の解像度、照明、額装しだいで、バーチャルの部屋は作品を引き立てもすれば、平板にもします。

Spatialのアーティストの移り先

無料で公開できる?料金支払いをやめたら特徴
Metasteps(Artstepsの後継)いいえ(14日間の試用)月€14〜€99+クレジットスペースは非公開マルチプレイヤーとVR。スマホのブラウザは「推奨しない」
Kunstmatrixいいえ(無料プランは公開不可)月€10〜€50展示は非公開老舗。ギャラリー・機関向け
ArtPlacerいいえ(14日間の試用)3D展示は月$27から公開が続くとは書かれていない合成写真と販売ツールが強い
FrameVRはい(試用プラン、同時8人まで)1スペース月$10〜$200記載なし会議やイベント向け
Xibit360はい(部屋1つ・作品5点)買い切り、サブスクなしやめるものがない展示のための設計。スマホで動く

それぞれの詳細はアーティスト向けバーチャルギャラリーの比較で紹介しています。

作り直しにかかる費用

20点のギャラリーを作り直すとします。Xibit360なら、無料の部屋(5点)に展示室を1つ(15点)足して25ドルの1回払い。アート向けで近い2つのサービスでは、公開している限り毎月支払いが続きます。

ユーロは欧州中央銀行の2026年10月5日の参照レート(1ユーロ=1.1204ドル)でドルに換算しました。税金は含めていません。

20点のギャラリーを24か月続けたときの支払い総額:Xibit360は25ドルのまま、Kunstmatrix Basicは269ドル、Metasteps Creatorは377ドルに達する
20点のギャラリーを24か月続けたときの支払い総額:Xibit360は25ドルのまま、Kunstmatrix Basicは269ドル、Metasteps Creatorは377ドルに達する

20点のギャラリーを公開し続けた最初の24か月の支払い総額(米ドル)。横軸は月数。丸印は、Xibit360のほうが安くなる月です。

公開した月数Xibit360Kunstmatrix Basic(月€10)Metasteps Creator(月€14)
1$25$11.20$15.69
3$25$33.60$47.07
6$25$67.20$94.14
12$25$134$188
24$25$269$377
36$25$403$565

Xibit360は、Metastepsより2か月目から、Kunstmatrixより3か月目から安くなり、その後は毎月差が広がっていきます。

Xibit360が「残る」ように作られている理由

Xibit360は、ライブのワールドではなく展示として設計しています。

  • 来場者ごとのリアルタイムサーバーがない:来場者はそれぞれ自分のブラウザで部屋を歩くので、ギャラリーを公開し続ける費用はごくわずかです。だから「1回払いで、ずっと開いている」が成り立ちます。
  • 切れるサブスクがない:今日無料の部屋を公開し、大きな展示は買い切りで。部屋は、あなたが閉じるまで開いています。
  • 公開している約束:万一サービスを終了する場合は少なくとも90日前に知らせ、その間は公開中のギャラリーを見られる状態に保ち、ファイルもダウンロードできるようにすると利用規約で約束しています。
  • スマホを前提に:同じ部屋がリンク1つでスマホのブラウザから開き、インストールは要りません。

Xibit360にないものもあります。複数人での同時入場、アバター、ボイスチャット、VRヘッドセットです。ライブイベントの共有スペースが必要なら、マルチプレイヤーのサービスが向いています。求めているのが作品を美しく見せて、来年もそこにあるギャラリーなら、それこそ私たちが作ったものです。

Xibit360でできること

  • 今日公開できる無料の部屋:作品5点、額縁は全種、カード登録なし、期限なし。
  • 買い切りで広げられる:展示室の追加(15点)は25ドル、作品枠は1点3ドル、動画作品のためのビデオパスは20ドル。テーマは8ドル、間取りは5ドル、保存容量の追加は1GBで10ドル(100MBは無料で付いています)。
  • 作品は最大1,600ピクセルで表示:ギャラリーの照明の下、作品ごとに額縁・マット・やわらかな影を設定できます。
  • 読み上げてくれるガイドツアー:説明文を自然な声で読み上げます。
  • どこにでも共有できる:リンク1つ、サイトへの埋め込み、SNS向けの紹介動画、カタログ。
  • 作品がAIの学習に使われることはありません。

よくある質問

Spatial.ioは終了したのですか? Spatialは2026年7月27日に、FreeとProのクリエイター向けサービスとワールドのホスティングを終了しました。企業向けのEnterpriseとゲームスタジオは続いています。

Spatialにあった自分のギャラリーはどうなりましたか? 2026年7月27日にホスティングが止まり、アップロードしたファイルは完全に削除される予定とされていました。期限前に元のファイルのダウンロードリンクがメールで送られましたが、完成したワールドは書き出せませんでした。

Spatialはまだ無料で使えますか? いいえ。無料プランは2026年7月27日に終了しました。現在提供されているのはEnterpriseとEducationのプランだけで、料金は要問い合わせです。

アートギャラリーとして、Spatialのいちばんの代わりは? 複数人で同時に入るライブのスペースなら、MetastepsやFrameVRを検討してください。サブスクなしで公開し続けるアーティストの展示なら、Xibit360で無料公開(作品5点)でき、広げるときは買い切りです。20点の個展なら25ドルです。

今日、作り直す

デモギャラリーを歩いてから、無料の部屋を作ってください。Spatialの画像を保存してあれば、数分でギャラリーをもう一度公開できます。

事実と引用は、2026年10月6日にSpatialの告知とサイト、料金ページのアーカイブ、報道で確認しました。