「無料 ポートフォリオサイト」で探すと、「無料」をうたうサービスがいくつも見つかります。ただ、その「無料」はたいてい次の4つのどれかです。広告やロゴ入りなら無料、14日間だけ無料、他人のサイトの中のプロフィールなら無料、すでに払っているサブスクに付いてくるから無料。

主なサービスについて、2026年10月6日に各社の料金ページ・ヘルプ・利用規約で確かめ、3つの点を比べました。「無料」で実際に何ができるか。自分のドメインでサイトを持つと毎年いくらかかるか。払うのをやめるとポートフォリオはどうなるか。

そしてもう1つ、「おすすめポートフォリオサイト」の記事がまず問わないことがあります。サムネイルが並んだグリッドをスクロールしてもらうのが、あなたの作品にとっていちばん良い見せ方なのか。Xibit360はこの問いから生まれたサービスなので、後半でくわしく書きます。

お断り:Xibit360は私たちのサービスです。ポートフォリオサイトのほうが得意なこともいくつかあり、それも下で正直に書いています。

歩いて見てもらえるポートフォリオは、たとえばこんな部屋です(ミュシャの作品で作った例)。

Mucha — Selected Works | Alphonse Mucha · Curated by Xibit360 · Xibit360

まず結論

サービス無料プラン自分のドメインが使えるいちばん安いプラン払うのをやめたら
Wixあり(Wixのアドレス・Wixの広告入り)Light:月$17(年払い)無料のWixアドレスに戻り、Wixの広告が出る
Squarespaceなし(14日間の試用)Basic:年払いで月約$19、月払いで月$25*サイトが非公開に(「Website expired」と表示)
Formatなし(14日間の試用)Basic:年払いで月$10、月払いで月$14支払い期間の終了後、12か月保管
Pixpaなし(15日間の試用)Basic:年払いで月$5.40(初年度はさらに25%引き)、月払いで月$9サイトが「非アクティブ」に
Portfolioboxあり(Portfolioboxのアドレスで小さなプラン)Personal:年払いで月$8.50、月払いで月$11.70(税別)記載なし
Cargo作るのは無料。公開にはサブスクが必要年払いで月$14、月払いで月$19記載なし
Adobe Portfolioなし(Creative CloudかBehance Proに付属)Behance Pro:月$9.99から(年間契約)解約の14日後に非公開
Carbonmade作るのは無料。公開するときに有料Beginner:月$9.99アカウントを閉じると削除。年$12の「休眠」プランで保管はできる
Behance/ArtStation無料のプロフィール(ArtStationには無料の基本サイトもある)ArtStation:有料の会員プラン(Proは月$9.95から)—
Xibit360あり(部屋1つ・作品5点・期限なし)独自ドメインはなし。今あるサイトに部屋を埋め込める払い続けるものがない(閉じるまで公開)

SquarespaceとPixpaの料金ページは現地通貨や地域別の金額で表示されたため、Squarespaceのドル建ての金額は、2026年7月に報じられた値上げの記事(PetaPixel)によります。最新の金額は各社のサイトでご確認ください。

ポートフォリオサイトの「無料」の中身

  • ロゴ入りなら無料:Wix、Portfoliobox、Canva(.canva.site のアドレスで5サイトまで、「Designed with Canva」の表示つき)、ArtStationの基本サイトは、そのサービスのアドレスで無料公開できます。ただしポートフォリオにはそのサービスの名前が入り、Wixでは広告も出ます。
  • 試用期間だけ無料:Squarespace、Format、Pixpa、Artwork Archiveは14〜15日間です。Pixpaの試用は「プランを選ぶまで一時停止」します。CargoとCarbonmadeは作るところまでは無料で、公開するときに支払いが必要です。
  • プロフィールなら無料:BehanceとArtStationはコミュニティです。作品は、ほかの人の作品と並んで、そのサイトの中に置かれます。
  • ほかのサブスクに付属:Adobeは「Adobe Portfolio単体のサブスクはない」としていて、Creative CloudのプランかBehance Proに付いてきます。

どれもだましているわけではありません。ウェブサイトを丸ごと公開し続けるにはお金がかかり、それに払っているのです。ただ結果として、「無料のポートフォリオ」は、きちんと見せたいと思った時点で毎年の請求に変わることがほとんどです。

独自ドメインの本当の費用

有料プランに上げるいちばんの理由は独自ドメインです。そして、その費用は2本立てです。サイトのプラン代と、ドメインそのものの代金です。

  • Wix:有料プランが必要です。年払いのプランには1年目のドメインが無料になる引換券が付きますが、その後はWix自身のブログによると .com の更新に年21.35ドルかかります。サイトのプランを解約しても、ドメインは解約されません。
  • Squarespace:1年目のドメイン無料は年払いだけで、月払いのプランには「適用されません」。その後、.com と .org は年20ドルです。
  • Format:1年目が無料になるのはProとPro Plusの年払いだけです。それ以外は年30ドル(3年で75ドル)で、返金されません。
  • Pixpa(Creatorプラン以上)とPortfoliobox(年払い・対象のドメインのみ):1年目は無料。その後は通常料金で更新されますが、どちらも金額はページに書かれていません。Pixpaのいちばん安いプランは、ドメインをつなげはしますが、ドメインは付いてきません。

つまり、自分のドメインでポートフォリオを持つ毎年の費用は、プラン代に加えて、2年目からはドメイン代としておよそ20〜30ドルです。

3年間でいくら払うか

自分のドメインが使えるいちばん安いプランで、ポートフォリオを公開し続ける費用を比べます。料金を公式ページで確かめられた2社と、Xibit360で20点の展示を出す場合です。

36か月の支払い総額:Wix Lightとドメインで約655ドル、Format Basicとドメインで450ドル、Xibit360は25ドルのまま
36か月の支払い総額:Wix Lightとドメインで約655ドル、Format Basicとドメインで450ドル、Xibit360は25ドルのまま

最初の36か月の支払い総額(米ドル)。横軸は月数。Wix Lightは年204ドル(1年目はドメインの引換券を使用)、2年目からは .com の更新に年21.35ドル。Format Basicは年120ドルにドメイン年30ドル。Xibit360は無料の部屋(5点)に展示室を1つ(15点)足した場合。税金は含めていません。

公開した月数Xibit360(20点)Wix Light+ドメインFormat Basic+ドメイン
1$25$204$150
12$25$204$150
13$25$429$300
24$25$429$300
36$25$655$450

公平のために言うと、これは同じものどうしの比較ではありません。サイトのプランで手に入るのはウェブサイト丸ごとです。ページはいくつでも作れて、ブログも問い合わせフォームも、多くの場合ショップも付きます。Xibit360の部屋は展示です。ここで見てほしいのは費用の形です。ポートフォリオサイトは毎年払い続ける家賃で、部屋は1回買えば終わりです。

そして、すでにサイトにお金を払っているなら、どちらかを選ぶ必要はありません。下の「両方使う」をご覧ください。

グリッドの代わりに(あるいは隣に)、歩ける展示を

ポートフォリオサイトは、たくさんの画像をすばやく見せることにかけてはとても優秀です。でも、どの作品も同じ見せ方になります。同じ大きさのサムネイルが、同じグリッドに、白いページの上で並ぶ。30cmのドローイングも2メートルのキャンバスも、見た目は同じです。作品に歩み寄る人はいません。

見せ方が変わると、作品の見え方も変わります。PLoS ONE に掲載された研究(Brieberほか、2014年)では、美術館で作品を見た学生は、同じ作品の複製を画面で見た学生より、作品を好み、面白いと感じ、長く見ていました。ただし、場所の違いが効いたのか、本物を見たことが効いたのかは、著者たちにも区別できていません。ゲルハルト・リヒターの絵画6点の前で美術館の来場者225人を調べた別の研究(Carbon、i-Perception、2017年)では、キャンバスの大きさが、人がどれだけ離れて見るかとよく対応していました。

どちらの研究もバーチャルの部屋を調べたものではありません。ブラウザの中の3Dの部屋は、美術館ではなく画面です。それでも、グリッドが取りこぼすものの一部は取り戻せます。

  • 大きさ:作品のサイズをcmで入れると、実際の縦横比で掛かります。高さがおよそ40cm〜2.4mの作品なら、壁のほかの作品との大きさの関係もそのままです。大きな絵の隣で、小さなドローイングはちゃんと小さく見えます。
  • 壁と額縁と光:作品は、ギャラリーの照明の下に、選んだ額縁とマットで、壁にやわらかな影を落として掛かります。壁に掛かった作品として見える。それこそ、作品を買う人が思い浮かべようとしている姿です。
  • 間合い:来場者は作品に歩み寄り、立ち止まって見ます。勝手に流れていくものはありません。ガイドツアーは、あなたが掛けた順に作品から作品へ案内するので、シリーズはシリーズとして伝わります。
  • 音:説明文を音声ガイドとして読み上げたり、自分で録音したナレーションを流したりできます。部屋にはBGMも流せます。
  • 動画も部屋の中で:1回払いのビデオパスがあれば、動画作品はYouTubeのリンクの先ではなく、壁の上で再生されます。
  • 添付ファイルではなく、招待状:ギャラリーや公募、学校に、歩いて入れるリンクを送る。それは展覧会に招かれるような体験です。受信箱に届く40本目のPDFとは、記憶への残り方が違います。

これがどれだけ効くかは、見る人によります。ただ、作品はすでに画面越しに買われています。Art BaselとUBSの「Survey of Global Collecting 2025」では、調査対象の富裕層コレクターのうちギャラリーなどのディーラーから買った人の54%が、作品を実際に見ずに、ウェブサイトやオンラインの展示(オンライン・ビューイングルーム)で買ったことがありました(前回の調査の74%からは減っています)。見る人が画面で判断するなら、画面での見せ方が第一印象のすべてです。

ポートフォリオサイトのほうが得意なこと

  • 自分のドメインと、自分の名前での検索:yourname.com のサイトは、あなたの名前のいちばん強い拠点です。Xibit360の部屋は xibit360.art/@yourname に置かれます。
  • たくさんのページ:ブログ、掲載記事、長い経歴、ワークショップ、問い合わせフォーム。
  • 販売:決済まで付いたショップを持てるサービスがいくつもあります。Xibit360では、作品ごとに自分のショップや版画の販売ページへリンクします。こちらの決済はなく、手数料もかかりません。
  • 量:ポートフォリオサイトには何百枚もの画像を載せられます。Xibit360の部屋は1つ15点までなので、作品の多いアーカイブは部屋を分けることになります。

両方使う:部屋をあなたのサイトの中に置く

ドメインと展示のどちらかを選ぶ必要はありません。Xibit360の部屋は、今あるあなたのサイトに埋め込めます。リンクを貼るか(Notion、Canva、WordPressの投稿)、短い埋め込みコードを貼れば、来場者はあなたのページを離れずに部屋を歩けます。ドメインも、プランも、検索の順位もそのままで、そこに3Dの展示を足せます。費用は0ドル(5点)か、1回払いの25ドル(20点)。2つ目のサブスクは要りません。

各社のヘルプページによると、埋め込みの対応は次のとおりです。

  • Wix:HTMLのiframe要素があり、ヘルプ記事に必要なプランの記載はありません。
  • Squarespace:コードブロックでのiframeはCoreプラン以上(試用期間中も可)。Basicでは使えません。
  • Format:カスタムコードのエディタはPro以上です。
  • Pixpa、Cargo、Carbonmade:埋め込みコードやiframeに対応しています。
  • Adobe Portfolio:対応しているサービスのiframeだけを受け付けます。うまく入らなければ、部屋へのリンクを貼りましょう。
  • Portfoliobox:「JavaScriptやHTMLの挿入はできない」ので、部屋へのリンクを貼りましょう。

まだサイトを持っていないなら、Xibit360のページだけでも簡単な無料のポートフォリオになります。1つのページに自己紹介、SNSへのリンク、あなたの部屋が並び、各部屋の中には展示歴や受賞歴を載せる経歴のタブもあります。

Xibit360でできること

  • 今日公開できる無料の部屋:作品5点、額縁は全種、カード登録なし、期限なし。
  • 買い切りで広げられる:展示室の追加(15点)25ドル、作品枠は1点3ドル、動画作品のためのビデオパス20ドル、テーマ8ドル、間取り5ドル、保存容量の追加は1GBで10ドル(100MBは無料で付いています)。更新料はありません。
  • 実際の縦横比で展示:ギャラリーの照明の下、作品は最大1,600ピクセルで表示されます。
  • 音声ガイドとBGM:動画は壁の上で再生されます(ビデオパスが必要)。
  • どこにでも共有できる:リンク1つ、あなたのサイトへの埋め込み、SNS向けの紹介動画、カタログ。
  • スマホのブラウザでそのまま開く:インストールは要りません(3Dを動かせない端末では、作品の一覧で表示します)。
  • あなたの作品をAIの学習に使うことはありません。 学習用に販売・提供することもありません。

3Dのギャラリーサービスどうしを比べたい方は、アーティスト向けバーチャルギャラリーの比較とサブスクなしのバーチャルギャラリーもどうぞ。

よくある質問

いちばんおすすめの無料ポートフォリオサイトは? 「無料」に何を求めるかによります。WixとPortfolioboxは、そのサービスのアドレスとロゴ入り(Wixは広告も)で無料公開できます。BehanceとArtStationでは、コミュニティの中に無料のプロフィールを持てます。作品をグリッドではなく展示として見せたいなら、Xibit360で5点の部屋を無料で公開できます。期限も広告もありません。

サブスクなしのアートポートフォリオサイトはありますか? ポートフォリオサイトの多くはサブスクで、そこに毎年のドメイン代が加わります。Xibit360にサブスクはありません。最初の部屋は無料で、大きな展示は買い切りです。20点なら25ドルです。

Xibit360で独自ドメインは使えますか? 直接は使えません。その代わり、自分のドメインのサイトに部屋を埋め込めます。Wix、WordPress、Cargo、Pixpa、Notionなどが埋め込みに対応しているので(SquarespaceはCoreプラン以上)、来場者はあなたのサイトの上で部屋を歩けます。

バーチャル展示があれば、ポートフォリオサイトは要りませんか? 必ずしも要りません。サイトがなければ、Xibit360のページに自己紹介・SNSのリンク・部屋をまとめられ、経歴は各部屋の中に載せられます。ブログやたくさんのページ、ショップが必要なら、ポートフォリオサイトを持ったまま、そこに部屋を埋め込むのがおすすめです。

払うのをやめると、ポートフォリオはどうなりますか? サービスによって違います。Wixは広告入りの無料アドレスに戻り、Squarespaceはサイトが非公開になり、Formatは12か月保管され、Adobe Portfolioは解約の14日後に非公開になります。Xibit360には払い続けるものがないので、あなたが閉じるまで部屋は開いています。万一Xibit360がサービスを終了する場合も、少なくとも90日前に知らせ、ファイルをダウンロードできるようにすると利用規約で約束しています。

今日、無料で始める

デモギャラリーを歩いてから、無料の部屋を作ってください。できた部屋のリンクを今のポートフォリオに貼っても、そのままあなたのポートフォリオにしてもかまいません。

料金・プランの内容・引用は、2026年10月6日に各社の料金ページ・ヘルプ・利用規約で確認しました(Squarespaceのドル建ての金額は、2026年7月の値上げを伝えたPetaPixelの報道によります。Squarespace自身は告知を公開していません)。プランは変わることがあるので、最新の条件は各社のサイトでご確認ください。引用した研究:Brieber, Nadal, Leder & Rosenberg, PLoS ONE 9(6), 2014/Carbon, i-Perception 8(1), 2017/Art Basel & UBS, Survey of Global Collecting 2025。